2017/04/22

平成29年3月に調査を終了したケース

平成29年4月1日、同年3月に札幌市オンブズマンによる調査が終了した案件の調査結果等について公文書公開請求を行ったところ、4月17日に一部公開決定がなされた。

決定対象となった調査は9件で、うち7件において調査結果が通知されている(このうち、オンブズマンの自己の発意による調査が1件)。また、2件は申立人が苦情申立てを取下げたことにより調査が終了している。

①第28−72号
 生活保護受給者が、通所施設への交通費(移送費)が予定日に入金されず、病院受診に関する担当ケースワーカーの言動にも不満があるとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)

②第28−78号
 ある商品に関する相談のため訪れた市消費者センターの職員の対応及び当該職員の対応についての不満を伝えるために面談した市市民生活部長の対応について、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)

③第28−79号
 生活保護受給者が、担当ケースワーカーによる家庭訪問を受けた際、係長が同行したこと及びその理由について不満があるとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)

④第28-81号
 生活保護受給者が、就労する会社からボーナス相当分として支給されたお米券について収入申告していなかったとして、生活保護法78条に基づいて返還しているところ、その金額に疑問があり、担当ケースワーカーの態度も高圧的であるとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)

⓹第28−82号
 妻が入所する特別養護老人ホームから受けた説明に疑問点があるとして、区役所の担当課に問い合わせた際の職員の一連の対応について、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)

⓺第28−83号
 高額障害福祉サービス給付費等の払戻し手続きを行ったにもかかわらず、2か月経過しても払戻しがなされないとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)

⓻第28−91号
 付きまとい等の嫌がらせを受けていることについて、警察や弁護士に相談しても十分な対応を受けられないという申立人に対し、オンブズマンの調査対象は市の業務や市職員の対応であることを説明したところ、申立てが取り下げられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)

⓼第28−92号
 市税事務所職員から受けた電話の内容への不満及び固定資産税本税及び延滞金合計の支払額に納得がいかないという申立人に対し、本件については既に異議申し立てが棄却されていることから、今後、新たに職員の対応について不満がある場合に、改めて苦情申立てが可能である旨を説明したところ、申立てが取り下げられたケース。(担当オンブズマン:房川樹芳)

⓽第28−発1号
 無許可のまま普通河川に橋が架けられているケースがあるところ、状況改善のために市が今後どのような対応を行っていくかについて、オンブズマンが自己の発意により調査を行ったケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)


2017/03/18

平成29年2月に調査を終了したケース

平成29年3月1日、同年2月に札幌市オンブズマンによる調査が終了した案件の調査結果等について公文書公開請求を行ったところ、3月15日に一部公開決定がなされた。

決定対象となった調査は6件で、全6件について調査結果が通知されている。

①第28-71号
 電磁的記録たる公文書の公開に関する市の説明に疑義があるとして苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:三木正俊)

②第28-73号
 自宅付近の道路に落雪防護柵が設置された際、工事の騒音及び振動により苦痛を受けたほか、設置の経緯及び必要性に疑義があるとして苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:三木正俊)


③第28-74号
 区役所に婚姻届を提出した際、本籍地と定めた市に書類が届くと説明を受けた日以後になっても本籍地と定めた市に書類が届いておらず、その件について区役所に問い合わせた際の職員の対応にも問題があるとして苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)


④第28-75号
 経済対策臨時福祉給付金が指定口座に入金された後、3週間後に「決定・振込通知書」が届いたが、このような対応は順序が違うのではないかと思い、市に説明を求めたものの疑問を解消する内容ではなかったとして苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)


⑤第28−76号
 隣接する二筆の土地を所有しその一方に自宅、もう一方に共同住宅が建てられているところ、誤って二筆一画地として課税されていたとして過去5年分の過誤納金の返還を受けたが、それ以前の分の返還がなされないことについて納得できないとして苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:三木正俊)


⑥第27−77号
 道路の排雪を行う車両が朝の通勤時間帯に道路を占有しているため、走行の妨げになり安全性にも疑問があるとして苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)

2017/03/01

新オンブズマン就任(平成29年)

平成29年2月27日、以下の議案が札幌市議会に提出され、同日、議会の同意を得た。これにより、新たに房川樹芳氏(弁護士)がオンブズマンに就任し、岩田雅子氏(民事調停委員)がオンブズマン2期目に再任されることになった。房川氏は、平成25年3月に就任した三木正俊氏(弁護士)の後任である。平成29年3月1日以降、平成28年3月1日に就任したオンブズマン1期目の杉岡直人氏(大学教授)とあわせ、3名体制で札幌市オンブズマンの職務が遂行されることになる。


2017/02/17

平成29年1月に調査を終了したケース

平成29年2月1日、同年1月に札幌市オンブズマンによる調査が終了した案件の調査結果等について公文書公開請求を行ったところ、2月14日に一部公開決定がなされた。

決定対象となった調査は3件で、全3件について調査結果が通知されている。

①第28-65号
 申立人の子が合成香料のにおいによる健康被害に苦しんでおり、通学先の学校に対策をお願いしているが有効な対策がとられていないとして、教育委員会が学校に対し実効性ある適切な対応を指示すべきであるとして、苦情が申し立てられたケース。
 なお、申立人の子の病名は非公開情報として黒塗りされているが、結果通知書記載の「幼稚園・学校におけるシックハウス対策マニュアル」(全文、平成28年(2016年)8月、札幌市教育委員会)及び「健康的な学習環境を維持管理するためにー学校における化学物質による健康被害に関する参考資料ー」(その1その2、平成24年1月、文部科学省)には、「シックハウス症候群」及び「化学物質過敏症」について記述がなされている。(担当オンブズマン・岩田雅子)

⓶第28−69号
 申立人の子が小学校で受けたいじめが原因で転校することになり、その手続きのため教育委員会を訪れたところ、学校と教育委員会のやりとりを記録した文書をには申立人の子の性格が記載されていた。そこで、教育委員会に当該文書のコピーの交付を求めたが断られたとして、当該文書の公開を求め苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン・岩田雅子)

⓷第28−70号
 図書館から借りた書籍を返却したにもかかわらず、返却扱いとされなかったために予約図書を借りることができず、後日、当該書籍が発見された旨の連絡を受けた。しかし、その間、対応した職員から一筆入れるように言われたことに納得がいかず、職員の一連の対応マナーや口の利き方もなっていないとして、苦情が申し立てられたケース。
 なお、上記の職員対応に関し、申立人からの電話を受けたオンブズマン事務局職員の対応についても、苦情が申し立てられている。(担当オンブズマン・杉岡直人)


2017/01/17

平成28年12月に調査を終了したケース

平成29年1月2日、前年12月に札幌市オンブズマンによる調査が終了した案件の調査結果等について公文書公開請求を行ったところ、1月11日に一部公開決定がなされた。

決定対象となった調査は7件で、うち6件において調査結果が通知されている。また、1件は申立人の苦情申立ての取下げにより調査を終了している。

①第28-58号
 公文書公開請求に基づいて交付を受けたPDFファイルの作成方式の変更を求め苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:三木正俊)

②第28−60号
 市営住宅入居の当選通知が送付されていたことに気づかず当選無効となったこと、当選通知の送付方法を普通郵便から書留郵便へ変更すること及び今回の当選無効により連続申込年数に基づく優遇措置が解消されたことに納得がいかないとして苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)

③第28−61号
 自らが成年後見人を務める成年被後見人が生活保護を受給していたところ、第三者から預金口座に入金があったことを保護課に申告せず、保護を不正に受給したとして生活保護法78条に基づく徴収決定を受けたことにつき、納得のいく説明を求め苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)

④第28−62号
 過去の担当ケースワーカーには対応や言葉づかいが乱暴な者がいたことから、保護受給者の状況に応じた対応をすることや、以前通っていた鍼灸師や整体師から自宅に電話連絡が来ることがあるため、個人情報をむやみに提供しないことを求め苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:三木正俊)

⑤第28−63号
 同一区内で転居した際、年金事務所において住所変更を把握していないということが2度にわたり生じたことから、その原因を確認し改善策を提示することを求め苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:三木正俊)

⑥第28−67号
 現在、小規模保育所に在園する子が他の保育園に転園するための申込書を提出する際、第一希望のみ記載して提出し、後日、第二希望以下を追加しようとしたところ、追加のために窓口を訪問した際に提出済みの申込書が見つからず、改めて申込書に第一希望から第三希望まで記載して提出したことから、当初提出した申込書の所在の調査を求め苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子) 

⑦第28−68号
 生活保護受給者が担当ケースワーカーに相談事があるとして家庭訪問を求めたところ、何の連絡もなしに2名のケースワーカーの訪問を受けたが、これまでの家庭訪問は1名のケースワーカーによるものであり、家庭訪問は1名で行うよう係長にも要望していたことからすると、不意打ちにあったように感じられたとして苦情が申し立てられたケース。申立後、本人による申立ての取り下げにより調査終了。(担当オンブズマン:三木正俊)