2019/09/25

2019年8月に調査を終了したケース

2019年9月1日、同年8月に札幌市オンブズマンによる調査が終了した案件の調査結果等について公文書公開請求を行ったところ、9月17日に一部公開決定がなされた。 

上記の期間(2019年8月)に調査を終了したのは11件で、このうち8件で調査結果が通知されている。また、残る3件のうち2件は申立人による苦情申し立ての取り下げ、1件は申立人の死亡により調査が終了している。


このうち、第2019−30号は、市にカラスの巣の撤去を求めて苦情が申し立てられた案件である。札幌市オンブズマンは、2018年度に「カラスによる被害と対策の周知啓発」と題する発意調査を行っているところ、市民向けの周知がいかに困難であるかを如実に示しており、たいへん興味深い。


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①第2019−16号
 かつて市立札幌病院に勤務していた申立人が、配偶者の勤務先の理事長等に申立人を誹謗中傷する発信人不明の怪文書が送付されたことについて、病院の職員が関与した疑いがあるとして病院が調査を実施したものの満足のいくものではないとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:房川樹芳)


②第2019-26号
 市立札幌病院に勤務していた申立人が任期満了により退職した後、新たな勤務先の関係者に申立人を誹謗中傷する発信人不明の怪文書が送付されたため病院に問い合わせたところ、内部調査を行い結果を報告するということであったが、発信人を特定することは困難であるという回答であったことから、怪文書の発信者が誰であるか徹底な調査を行うことを求め、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:房川樹芳)

③第2019−30号
 自宅近くにカラスが営巣し、申立人を含む通行人を威嚇したり攻撃することから、早急に巣の撤去すること等を求めて、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:八木橋眞規子)
 
④第2019−32号
 申立人の子が児童相談所に一時保護されたこと及び一時保護に至る経緯に納得がいかないとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:房川樹芳)

⑤第2019−33号
 生活保護を受給している申立人が、通所していたデイケアでトラブルに巻き込まれたにもかかわらず、担当ケースワーカーが十分な対応をしてくれないとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:八木橋眞規子)

⑥第2019−36号
 認可保育所の近隣住民が、当該保育所の建設工事の開始前に、保育所を建設する法人による地域住民に対する十分な説明と質問に対する明確な回答を求めたいとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)

⑦第2019−37号
 市民プールの更衣室に職員が入室してきた(当ブログ開設者注:当該部分が非公開とされているが、利用対象の性別とは異なる性別と思われる。)として、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)

⑧第2019−39号
 自宅向かいのマンションが市道に雪出しをしていることについて、市の回答文書には「雪出しは行われていないことを確認している」とあるが、このような回答は虚偽であるとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:八木橋眞規子)

⑨第2019−40号
 市の委託業務を行っているNPO法人の運営に問題があるとして市の所管課に相談したが、担当者が積極的に関わろうとしないこと等について苦情が申し立てられたケース。申立人の苦情取り下げにより、調査は終了している。(担当オンブズマン:房川樹芳)

⑩第2019−43号
 被相続人が死亡した直後、市税事務所から被相続人の未払住民税の見込額の通知があり、その後、確定した未払額を記載した納税通知が送られてきたが、未払額を把握した時点で相続人に連絡していれば、正しい遺産分割協議と相続税の申告納税手続きができたとして、苦情が申し立てられたケース。申立人の死亡により調査を終了している。(担当オンブズマン:八木橋眞規子)

⑪第2019−44号
 事前の案内がなく、突然歩道の工事が開始されたとして、苦情が申し立てられたケース。申立人の苦情を取り下げにより、調査は終了している。(担当オンブズマン:八木橋眞規子)