平成29年8月1日、同年7月に札幌市オンブズマンによる調査が終了した案件の調査結果等について公文書公開請求を行ったところ、8月15日に一部公開決定がなされた。
上記の期間(平成29年7月)に調査を終了した案件は全9件で、うち8件において調査結果が通知されている。また、残る1件は、申立人の取り下げにより調査が終了している。
①第29-17号
中央区南2条西4丁目の市道に設けられた(緑色に塗装された)荷さばきエリアに駐車したにもかかわらず、警察から駐車違反の取り締まりを受けたのは、警察が設けた駐車違反の標識の場所がおかしいからであるとして、市が公安委員会に対し標識の位置を適正な位置に変えるよう働きかけてほしいとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)
※札幌市による「荷さばきスペース」についての説明はここ。
②第29-18号
滞納していた市民税を約束していた期限までに納付したにもかかわらず預金口座を差し押さえられたことに納得がいかないとして、差し押さえられた金額の返還等を求めて苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)
③第29-19号
これまで、保有する特定口座から分離課税で住民税が課税されてきたところ、今回、確定申告をしたところ、特定口座の住民税に不足額があるとして請求が来たが、このような取り扱いは、札幌市による住民税の分離課税の取扱いに誤りがあるためであるとして、その是正を求めて苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)
※国税庁による「特定口座制度」についての解説はここ。
④第29-20号
区の保健福祉課で精神保健福祉相談員に相談しようとした際に対応した別の職員の対応及び後日、精神保健福祉相談員に電話した際の対応に納得がいかないとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)
⑤第29-21号
他の部局の職員の対応について、職員部人事課の職員に苦情を述べるために訪れた際の人事課職員の対応が誠実とはいいがたいものであったとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)
⑥第29-22号
これまで、さる体育振興会が管理していた小学校の体育館が使用できなくなったことから、市が振興会に対する調査を行うとともに、今後の改善点を示すことを求め、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:房川樹芳)
⑦第29-23号
生活保護の受給者が、担当のケースワーカーが発言する際にはきちんと調べてから発言することと、書類を郵送する際にはきちんと届くようにすることを求め、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)
⑧第29-24号
生活保護受給者が、未申告の預貯金について生活保護法63条に基づいて返還を求められたことに納得がいかないとして、苦情が申し立てられたケース。(担当オンブズマン:杉岡直人)
⑨第29-31号
生活保護受給者が、転居に伴い大家から水回り清掃料等の支払いを求められたところ、当該金額について保護費として支給することはできないという説明を受けたことについて苦情が申し立てられたが、オンブズマンの判断に強制力がない旨を説明したところ、申立てが取り下げれらたケース。(担当オンブズマン:岩田雅子)